半導体エンジニアは"難しい"？
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これから半導体業界に転職を考えている人に向けて、半導体エンジニアへの転職の難しさ、業務の難しさについて実際に働いている人の声などから調査し、まとめているページです。
半導体エンジニアへの転職は「難しい」と言われていますが、だからといって転職を諦めないで大丈夫。半導体エンジニアの中にも未経験求人が多い職種があります。
ここでは、未経験から目指せる半導体製造装置メンテナンスエンジニア（フィールドエンジニア）という仕事の魅力を中心にご紹介します。
半導体エンジニアの種類と転職難易度
半導体エンジニアは、業務内容によって「半導体設計エンジニア」「半導体プロセスエンジニア」「半導体製造機械メンテナンスエンジニア」の3種類に分けられます。
以下では、職種ごとに転職の難易度を見ていきましょう。
半導体設計エンジニア
半導体設計エンジニアの仕事は、半導体の設計やICチップ内部のレイアウトなどの設計です。
クライアントが必要とする要件に合わせて仕様書を作成し、仕様書をもとにプログラミングを行ったり、プログラムの動作確認や、使用する部品を配置しながら設計を行ったりします。
実際に半導体を試作し、仕様書どおりの機能や性能があるか、評価するのも半導体設計エンジニアの仕事です。
未経験から転職する場合は、電子工学や電気工学などの基礎知識はもちろん、集積回路の設計や半導体の動作原理に関する理解などが必要です。
実際の求人でも、電気工学・電気回路知識、C/C++による組み込み制御ソフトの開発経験などが求められています。
半導体プロセスエンジニア
プロセスエンジニアの仕事とは、良質な半導体を安定して量産できるよう、生産プロセスを管理することです。
プロジェクトにおける全ての工程を客観的に把握し、原材料の選定や生産計画の策定、生産スケジュールの策定・管理などを行います。
トラブルの解決や、改善策の立案などもプロセスエンジニアの仕事です。
プロセスエンジニアには、製造プロセスの最適化や品質管理に関する知識が必要です。
未経験者がチャレンジする場合は、関連する工学分野の教育背景や、品質管理、生産技術などに関する基礎的な理解があれば有利になります。
実際の求人でも、「半導体、物理、化学、電気等の技術業務に携わった経験」や、「半導体プロセス要素技術開発経験者（フォトリソ・エッチング・成膜・洗浄・カラーフィルター等）」「半導体プロセスインテグレーション経験者」としての経験、半導体製造装置開発や生産・保守に携わった経験、製造装置の性能向上、生産性向上に取り組んだ経験などが求められています。
未経験でも転職できるのは
半導体製造装置
メンテナンスエンジニア
半導体設計エンジニアもプロセスエンジニアも、どちらも専門的な知識と技術が必要で、未経験求人はほぼありません。
そこで未経験求人も多く、チャレンジしやすい職種としておすすめなのが半導体製造装置メンテナンスエンジニア（フィールドエンジニア）です。
実際、当マガジンの監修をお願いしている半導体製造装置の保守・保全会社ハマエンジニアリングでも、9割が未経験入社だそうです。
実際に現役エンジニアの皆さんにアンケートをとり、前職を聞いてみたところ、多種多彩！
人事部の人にも、転職難易度についてお話を聞きました。
半導体エンジニアの仕事は難しい？
半導体エンジニアは、世の中に必要とされ、やりがいの大きい仕事です。
しかし仕事をする中では、もちろん難しさや厳しさを感じることも少なくありません。
ここでは、未経験から半導体エンジニアを目指す方へ、ここでは、半導体エンジニアの仕事の難しさをご紹介します。
半導体製造装置メンテナンスエンジニア
ここでは、研修担当者や実際に未経験入社メンバーたちを現場に出す前に作業内容を教える教育担当者に話を聞いてみました。
現場に入る前の研修を担当しています。
ここで手先が器用だなとか、注意力があるな、というような初期段階の適性を見て、最初に配属するところを決めていきます。
現場に入ったら、基本的にはひとりの新入社員に対してひとりの指導者がつきっきりで教えます。（入社時の状況によっては、2～3名に対してひとりの指導者になることもあります）
現場の教育担当者はこの道何十年のベテランばかりなので、どんな職種から転職してきた方でも、安心してください。
ガスが発生したり、高温になったりする危険な装置も多いので、当然慎重さが求められます。
最初は装置の大きさに驚いたり、ゴム手袋をしたままの指先でメンテナンスをすることに慣れないこともあると思います。
そういう意味での難しさはありますが、手順書があること、またしっかりと現場でも先輩がサポートします。
未経験の人が1年で現場のリーダーになることも多いくらいなので、そこまで「難しさ」に戦々恐々としないでも大丈夫です。
入社が浅い現役エンジニアの中にも、アンケートの中で業務の難しさについて書いてくれている方がいたので、一部ご紹介します。
最初はかなり難しい内容と思っていましたが、手順通りに進めて行く事が基本の仕事なので、自然と身について行く事ができました。
半導体装置を触るというと、すごく難しくて大変だというイメージだったが、一つ一つ丁寧に教えてくださったりする先輩や受け入れ教育があった為、想像を絶する程の難しさではなくて、いい意味でギャップがあった。
半導体設計エンジニア
半導体設計の仕事には、集積回路の設計や半導体の動作原理に関する高度な知識が必要です。
しかも技術は日々進化するため、先端技術を常に追いかけ、学び続けなくてはなりません。
一般的に、設計には納期が決められているので、安全性を担保しつつ納期を守ることにプレッシャーを感じる人もいるでしょう。
半導体プロセスエンジニア
プロセスエンジニアは、製造プロセスの最適化や品質管理を行います。
「いかにコストを抑えて良質な製品を作るか」を常に考え、技術的なチャレンジと問題解決をしなくてはなりません。
このため、プロジェクトの締め切りに追われたり、品質維持に対して重圧を感じたりする人もいるようです。
国内では半導体工場の建設が相次いでいて、ハマエンジニアリングにも保守管理の依頼を多くいただいており、エンジニア希望者の需要は大変高い状態です。
現場はチームプレーですから、しっかりとあいさつができるかなど、エンジニア適性よりも基本的なマナーを見ています。なので、それほど転職難易度は高くありません。応募をお待ちしております。